大頭龍神社では毎年八月第四日曜日に例祭を斎行しております。
当日行われている様々な神事や行事をご紹介します。
一年に一度氏子の繁栄と五穀豊穣、疫神鎮護、水難奉護を祈願し、午後二時より斎行しています。本来例祭は十一月十九日に、お篝火祭は七月末日に斎行しておりましたが、現在では併せて八月第四日曜日へと変更しております。
往古、この辺りに疫病が流行った頃、当社の大前で疫病鎮護のお篝火を焚いた処、その疫病がおさまったことから始まったとされ、現在まで伝えられています。
当社では古来ご神体山の頂きにある磐座(イワクラ、神道に於いて神様の宿るとされる岩のこと)をご神体として祀っていました。そのため、初期の頃は社殿がありませんでした。
このお山登りの神事は磐座の前で神官と氏子によって執り行われる初期から続く伝統の祭祀です。
昭和30年代までは丑の刻(夜中の二時頃)に行われていましたが、現在では例祭日の夜九時より斎行されています。
神官と氏子は唐櫃を担いで入山すると、無灯・無言の中手分けして七十五本の御幣と七十五膳の神饌をお供えします。準備が整うと神官が磐座に特殊神饌をお供えし、御簾を隔てて祝詞を奏上します。暗闇の山上から祝詞の声だけが山下に聞こえてきます。月明りの中厳粛に行われる祭りは古神道の祭祀を現代まで継承している神事といえます。
ご神体山は禁足地となっており普段はしめ縄が張られ、誰も入ることができません。お山登り神事の時だけ神官と氏子総代や宮当番のみ入山することができます。
ご神体山に向かい厄除、病気除、家内安全等を祈願する稚児奉仕による神楽です。
約二百年ほど前より始まり現在まで続いています。疫病が流行した折、当社にて祈願したところこれが治まり、人々が踊り喜んだ様を表しているとの説もあります。この神楽は掛川市の事任八幡宮より伝えられたと言われています。
なお、神楽祈願はどなた様でもお申込みできます。
例祭当日、神楽殿横の受付にてお申込みください。
お申込み後、祈願御幣をお渡ししますので奉幣場所にご自身にてお納めいただきます。
古くよりこの遠州地方では弓道が盛んであり、人々が広く弓の技術の向上に尽力されていました。
当社でも享和元年(1801年)白松真道宮司の呼びかけにより代官の黒田太郎左衛門と川田寿格氏が請け負う形で御祭的が始まり現在まで続いています。
当社の矢場は全国的にも非常に珍しい上・中・下段の三段的であります。弓道に於いて上段的を射るという事は難しく、これが参加される皆さんの興味を引いています。
現在では菊川市体育協会弓道クラブさんによって運営され、高校生から大人まで、多くの方に親しまれています。
近年では金的も再興されました。
金的とは直径3寸(約9cm)の金の紙を貼った的で、この金の紙の裏には鬼の絵が描いてあり、当てれば鬼を射殺すことになり、厄病を防ぐことができるという神事です。
見事金的中されると拝殿にてご祈祷の上、拝殿内に額を掲げることができます。